ペットロス 初期段階で乗り越えるために理解すべき6つの対処法

人と犬が湖を見つめる穏やかな一時

さまざまな理由でペットを失った飼い主様が受ける悲しみや喪失感は、いざ現実になると、想像のはるか上をいく場合があります。

「突然涙があふれて止まらなくなる」「人と話したくない」「もっと何かできなかったかと思うといたたまれない」など、ペットロスに陥った方たちの胸の内は、大変苦しいものです。

本記事ではペットロスを初期段階で乗り越えるために理解すべき具体的な6つの対処法をご紹介しております。

ペットロスとは何か

黄色いバラが置かれた開かれた古い本

ペットロスとは、家族の一員としてかわいがっていたペットが、ある日なんらかの理由で自分の元から居なくなってしまったことが原因で、心身に不調が出る状態を言います。

不調の主な症状としては、悲しみ・喪失感・後悔など心の問題はもちろん、不眠や食欲不振などの身体症状です。

このような症状は、「ペットロス」症候群と呼ばれます

初期のペットロスの症状とは

ペットロスの初期の症状としては悲しい、寂しいという感情面が大半を占めます。

悲しむことは珍しいことではなく、別れの経験としては当然な感情です。

ペットロスに陥りやすい人の特徴は

  • 人・ペットにとの別れの経験が少ない人
  • 別れるまでが短期間だった人(後悔の感情が起きやすい)

があります。

ペットロスを乗り越えるための対処法

ペットロスを初期段階で理解し、乗り越えるための6つの対処法を以下に記しました。

  1. 悲しみを受け入れ、しっかりお別れをする
  2. 気持ちをため込まず、感情を吐き出す
  3. 家族・友人と悲しみを共有する
  4. ペットとの思いでを大切にする
  5. 気分転換する
  6. カウンセラーに相談する

1.悲しみを受け入れ、しっかりお別れをする

どんなに悲しくても現実を受け入れ、しっかりお別れをしましょう。

現実逃避は一時的に心が落ち着くように感じますが、実はトラウマになりやすく、症状が長引く場合があります。

葬儀などの儀式で区切りをつけることは、飼い主様が現実を受け入れ、前に進む準備に必要なことです。

お別れの儀式については、下記の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

紫色の花束を捧げるペットロス追悼の一瞬

2.気持ちをためこまず、感情を吐き出す

自然の中で楽しそうに遊ぶ女性

辛い気持ちなどはためこまず、感情を吐き出しましょう。

悲しい時に我慢する必要はありません

負の感情を抑え込もうとすると、自分をかえって追い込んでしまいます。

涙は痛みや悲しみを和らげる効果があると言われています。

いくらでも泣いて、スッキリしましょう。

3.家族友人と悲しみを共有する

家族や友人と悲しみを共有することも大切です。

人と話すことで、ペットが居なくなったことを現実として受け止めることができるようになるからです。

話を聞いてもらい、気持ちを共有し慰めあうことは、ペットロスから立ち直るきっかけ作りにもなります。

また、SNS発信で気持ちを吐き出すという形を取る方法もあります。

4.ペットとの思い出を大切にする

楽しそうに遊ぶ犬と散らばったペットのおもちゃ

ペットとの思い出はペットロスを乗り切ることができる方法です。

思い出の品を整理しながら触ってみてください。

モノだけではなく、一緒に遊んだ思い出や、散歩ついでに必ず寄るカフェなども巡ってみてください。

気の向くままペットを思い出すことで、気付けば気持ちが安らぐこともあります。

5.気分転換する

思い切って気分転換し、リフレッシュしていましょう。

悲しみは忘れられないままでも、適度な散歩や、運動をすることはとても良いことですし、趣味は止めずに続けてみたりと、日々の生活のリズムをできるだけ崩さないというのも良い方法です。

日常のリズムを整えるだけでも、時と共に気持ちの整理もついてくるでしょう。

6.カウンセラーに相談する

カウンセラーがペットロスについて説明をしているオフィスの内部

カウンセラーに相談することも、ひとつの方法です。

日常生活に支障をきたすほどになれば、専門家のアドバイスも助けになる場合があります。

一般的な心療内科や精神科でのペットロス外来や、ペットロスカウンセラー(グリーフケア)に相談することも良いでしょう。

お知り合いのご紹介や、お世話になった動物病院に相談することも可能でしょう。

こちらでは以下のカウンセラーをご紹介しておきます。

まとめ

金色のラブラドールが思慮深く遠くを見つめる表情

本記事では、ペットロスの初期段階で乗り越えるために理解すべき6つの対処法を、具体的にご紹介してまいりました。

ペットロスの対処法の基本は、悲しみを受け入れ、自分ひとりで悲しみや辛さをため込まず、外に向かって感情表現していくことです。

みなさんにはたくさんの「仲間」がいます。

周りの力を借りながら、無理せず、自然に任せて、悲しみに身をゆだねましょう。