ペットロスの乗り越え方~5段階の心の変化のステップと対策

心温まるペットとの思い出を示す走る犬と飼い主

ペットロスを乗り越えるまでには五段階の心の変化のステップがあります。

心の変化のステップは「否認」「孤立」「怒り」「取引き」「抑うつ」「受容」です。

この心の5段階のステップを踏むことで、ペットロスを乗り越えることができるでしょう。

本記事では、ペットロスを乗り越えるための5段階の心のステップの詳細と対策をご紹介します。

ペットロスとは

黒猫と茶色い犬が仲良く顔を寄せ合う様子、ペットロスを癒す動物たちの絆

ペットロスとは、ペットと死別・生き別れなど、なんらかの形で別れてしまったことが原因で、心身に不調が起こる状態を言います。

自分の感情は異常なのでは?と心配になる飼い主様もいらっしゃいますが、ペットを失った飼い主様の6割以上がペットロスになったという調査結果もあります。

心身の不調は、ロスの方が陥る「よくあること」と捉えてよいでしょう。

ただし、ペットロスは不眠、抑うつなどを引き起こすこともあるので、長引くことは避けたいところです。

ペットロスを乗り越える方法

以下ではペットロスを長引かせない5つの方法をご紹介します。

  1. 悲しみを我慢しない
  2. 悲しみを共有する
  3. ペットの愛用品を整理する
  4. リフレッシュする
  5. カウンセリングを受ける

①悲しみを我慢しない

悲しい、辛いと思う感情を、我慢せず素直に吐き出しましょう。

悲しい感情は我慢せずに素直に吐き出しましょう。

例えば悲しい映画を見た時、人前だからと泣くことを我慢するより、思いっきり泣いたほうがスッキリしませんか。

悲しみで涙を流すと、デトックスにつながり、心の調子を整える作用があるのです。

②悲しみを共有する

悲しみはひとりで抱え込むのではなく、今の自分をわかってくれる人と共有しましょう。

ひとりで悲しみや苦しみを抱え込むと、頭の混乱が増してしまいます。

人と悲しみを共有することは、自分を客観的に見ることができ、気持ちの整理もしやすくなります。

③ペットの愛用品を整理する

ペットロスを経験した人々に向けた、希望を感じる子犬の写真
Golden retriever dog puppy playing with toy while lying on den

ペットの愛用品を整理することもひとつの方法です。

ペットが使っていたものを触ったり見たりすることで、気持ちが落ち着く場合があります。

モノだけではなくペットと遊んだ日々や散歩したルートを辿ってみると、ペットとの楽しい日々を思い出し、段々と気持ちが穏やかになります。

④リフレッシュする

リフレッシュは偏りがちな気持ちをほぐし、心身の健康に良い影響を及ぼします。

軽いウォーキングや、好きな趣味、お笑いを見るなど、出来る限りたのしんでください。

日常生活に近いリズムで毎日を過ごすことは、自律神経にも良く働き、ペットロスによる不眠などの症状が軽くなるでしょう。

⑤カウンセリングを受ける

自分で気持ちをコントロールできない場合は、カウンセリングを受けることも一案です。

心身の状態が悪くなると、抑うつ状態で外に出たくないなど、一般生活に支障をきたす場合もあります

カウンセリングはペットロス専門にこだわらなくても構いませんので、信頼できる心療内科などに相談してみてください。

ペットロスを乗り越えるまでの五段階の心のステップ

若い女性が春の桜の下で幸せそうに微笑んでいる、ペットロスから立ち直り始めた様子

ペットとの別れ(多くは死別)を経験した人の心の変化は、5段階の心のステップに分かれると言われています。

心の移り変わりの心のステップ五段階をご紹介します。

  1. 否認と孤立
  2. 怒り
  3. 取引
  4. 抑うつ
  5. 受容

①否認と孤立

愛するペットが目の前からいなくなった(死・生き別れ)たことは理解できても、否定する気持ちが強く、現実を受け止められない。

飼い主さん

何かの間違いよ

②怒り

自分だけがひどい目にあった気持ちになり、人や物に怒りをむけてしまう。

飼い主さん

どうして私だけこんな目にあうの?

③取引

神様と取引きするようにして、現実を遠ざけ、愛するペットを戻してもらおうと願う。

飼い主さん

なんでもするから、あの子を返して!

④抑うつ

大切なペットがもう戻ってこないと悟り、無気力になり、強い悲しみの中抑うつ状態になる。

飼い主さん

・・・

⑤受容

かけがえのないペットを失ったことを受け入れ、徐々に心を落ち着かせていく。

飼い主さん

あのこは虹の橋を渡ったのね

このように飼い主様の心は葛藤したのちに愛するペットとの別れをしっかりと受け止めていくのです。

ペットロスを体験した人の例

ペットロスを体験している飼い主様の心情を2例ご紹介します。

淋しいってこういうことを言うんだろうなって、心がずっと泣いています。 一人になって愛犬のことを考えて写真を見たり、もう一生会えないのかぁ…とか、もう一度会いたい、夢でまた会いたいと思うと涙が溢れます。(中略)でもペットロスの本を読んだりネットで調べたりしていると同じ経験をしている人がたくさんいてなんだか救われました。みんなこの辛い経験をしてきてるんだなって。 乗り越える必要なんてないのかな。

Yahoo知恵袋

ペットロス 寂しいです。 頭がぐちゃぐちゃです。助言ください. 厳しい言葉は無理です。勘弁してください。(中略)もっと一緒に生きて行きたかった。 この思いだけが強すぎて…。 他の方のペットロスの体験談をみて、落ち着こうと思っても共感できる反面、反発しネガティブ思考になっている自分がいます。(中略)愛猫達の毛をペンダントに入れ、今は共に行動しています。

Yahoo知恵袋

おふたりとも行き場のない怒りから納得していく過程を感じますね。

ペットロスとの向き合い方

ペットと過ごした穏やかな日々を思い出させる平和な夕景

ペットロスから目を背けず、流れに身を任せつつ向き合っていくことは、ロスを乗り越える意味で、とても大切なことです。

人は、愛するものとの「別れ」を経験することで、様々な感情が沸き上がり、最後にはあるがままを「受容」します。

参照:精神科医 キュープラ・ロス「喪失の五段階」1969年著

ペットロスと向き合うために、「ペットロスの乗り越え方」と「ペットロスの五段階の心のステップ」を参考にしてみてください。

時間はかかっても、必ず心が上向きになるはずです。

ペットロスの乗り越え方 まとめ

女性が明るい黄色の花畑で愛犬にキスをする瞬間

「ペットロスを乗り越えるための心のステップ5段階」をご紹介させていただきました。

「こんなに悲しい思いをするくらいなら、ペットを飼わなければよかった」と後悔する飼い主様もいらっしゃいます。

しかし、大好きなペットと一緒に過ごした時間は、かけがえのないものです。

時が経ては今を受け入れ、ペットロスを乗り越えることができるでしょう。