ペット供養の心得~お別れの儀式を大切にする理由

紫色の花束を捧げるペットロス追悼の一瞬

家族の一員でもあるペットを失う悲しみは、言葉に表せません。

それでもお別れの儀式や供養は、ペットにとっても、ご自身にとってもしっかりやり切ることが大切です。

儀式に向き合い区切りをつけることは、ご自身の混乱した気持ちの整理にも繋がるからです。

本記事ではお別れの方法や供養の仕方をご説明しながら、ペットを失った悲しみを少しでも受け入れられるようお手伝いします。

ペットとのお別れの儀式を大切にする理由 

ペットロスと向き合い、心の癒しを見つけるた忘れな草の野原の画像

加齢や病気などでペットが弱っていく様をみているのは辛いものです。

サイト記事では「ペットが亡くなる前に家族で葬儀の相談を」というアドバイスをみかけますが、「そんなことは考えたくもない!」と思う方も少なくないでしょう。

しかしながら「その日」が来た時のために、ぼんやりとでも、心の準備は必要かもしれません。

以下で「葬儀」という儀式の大切さをご説明します。

  • 儀式がもたらす癒しと感謝
  • 供養のプランを家族で準備する大切さ

儀式がもたらす癒しと感謝

葬儀などの儀式は、時に癒しと感謝をもたらすことがあります。

ペットが亡くなると、葬儀社を決めるなど事務的なことが発生します。

遺体がご自宅に安置されているその時間には、ペットを撫でたり、家族で思い出話にひたることもあるでしょう。

その期間が長ければ長いほど、ペットに対して、改めて癒しと感謝の気持ちが生まれてくると言われているのです。

供養のプランを家族で準備する大切さ

家族で供養のプランを話し合うことも大切なことのひとつです。

今までずっと共に暮らしていた家族の一員であるペットのことを、最後まで家族で話し合って決めることに意義があります。

家族の意見が一致した葬儀を行うことは、家族の団結感と満足感を生み、納得して愛するペットを見送ることができます

ペットのお別れの準備

ペットを失った悲しみを乗り越え、手の中の小さな花から力をもらう

ペットとお別れする準備と方法はどのようにすべきか、看取ったあとの安置方法をご説明します。

安置方法
  1. 手足を優しく折り曲げる(できれば目を閉じてあげる)
  2. 毛並みを整えたり、きれいにしてあげる
  3. 箱を用意し、ペットシーツやタオルを下に敷く
  4. ペットの遺体を箱に納める
  5. 保冷剤でしっかり冷やす
  6. 近くに好きだったおもちゃなどをお供えする

安置できたら、話しかけたり撫でたり、こころゆくまで側にいてあげましょう。

ペットとのお別れの方法

ペットロスと向き合う家族の絆を象徴する手をつなぐ画像

ペットとのお別れの方法はひとつではありません。

納得いく方法でお別れすることは、自分自身にもペットにとっても良い区切りとなり、精神的にも安定します。

例をいくつかご紹介します。

  • 葬儀社などでの火葬と納骨
  • 自宅での埋葬
  • その他

葬儀社での火葬

現在民間・公営合わせた葬儀社や、寺院での火葬の利用者が、供養全体の過半数を超えています。

「ペットの供養=葬儀社などでの火葬・納骨」が一般的という考えが定着している証でしょう。

葬儀社にお願いするメリットは、家族の代わりに全てお任せできることです。

葬儀社のスタッフの方々が、粛々と「最後のお別れ」「火葬」「納骨」までを執り行うため、家族は悲しみの最中でも最小限の配慮だけで、ペットをお見送りすることができます。

評判の良い葬儀社の情報は、日ごろペットが元気なうちに、世間話として聞いておくと役に立つことがあります。

自宅での埋葬

ペットロスを癒す静かな公園の風景

自宅での埋葬は私有地であるため、法律上は問題ありません。

ひと昔前までは、自宅の庭にペットを埋葬することは珍しくなかったようですが、最近は「庭がない」「供養する人が居なくなる場合がある」などの理由から、埋葬する人は減少傾向にあります。

しかし最近では樹木葬という考えも定着しつつあります。

樹木葬とはペットを埋葬した上にシンボルツリーである樹木を植える方法です。

埋葬の方法は以下のようにしましょう

  1. 1~2メートルほど深く掘る
  2. 腐食しやすい布でペットを包み、下にも敷く
  3. 盛り土にする

※埋葬法は、臭いなどのご近所トラブルは避けるように注意が必要です。

その他 お骨を手元に置く 散骨など

その他、火葬はしても、骨壺を持って帰り、自宅に祭壇を作って月命日ごとに供養し続ける方法もあります。

最近では海洋散骨など、人間同様供養方法にも選択肢が増えました

※散骨には専門業者もいます 

海洋散骨のサービスを行う シーセレモニーを一例としてご紹介しておきます。

シーセレモニー https://sea-ceremony.com/navi/2535/

ペット供養の全国主要都市の葬儀社・霊園一覧

ペットを偲ぶための色鮮やかな追悼の花束

前述のペット供養ができる葬儀社・セレモニーホールを主要都市を中心にご紹介します。

ご近隣の葬儀社は、お世話になった動物病院、知人、ネットなどからも情報を得ることができます。

参照:全国ペット霊園協会 https://www.petreien.or.jp/
   日本動物葬儀霊園協会https://ndsrk.org/

ペットの供養の方法

ペットロスを乗り越える心の平和を願うお数珠のアップ画像

日本では、ペットの供養は仏式に準じることが殆どです。

丁寧な供養はペットの為だけではなく、飼い主が悲しみを乗り越えるためにも必要な儀式です。

代表的な忌日は以下になります。

  • 初七日: 命日から数えて7日目
  • 四十九日: 命日から数えて49日目
  • 百か日: 命日から数えて100日目

区切りの忌日にはお坊さんに読経をして頂くなどの法要をされる方もいらっしゃいます。

その他、月命日などに生前ペットが大好きだったおやつなどをお供えし、供養される方もいらっしゃいます。

供養をいつまでするか迷われる方がいらっしゃいますが、ひとつの区切りは四十九日です。

この日に亡くなったペットの魂は空に上がると言われています。

しかし、供養は気持ちですので、「この日まで」という期限はありません。

ペットとの思い出を大切にするために

愛猫が好きだったおもちゃを抱えるネコの足

ペットとの思い出の品(遺品)の選び方など、何を残しておけばよいか、悩まれる方も多いと思います。

遺品を一気に整理する必要はありません。

自らの気持ちを整理するのと同じ速度で、ゆっくり片付けていくのが良いでしょう。

いつも側でペットを感じておきたい方のために、残しておく遺品の例を紹介しておきます。

遺品例
  • 毎日使っていたリードや首輪
  • 写真
  • 分骨してアクセサリーに入れる
  • 被毛が入ったペットそっくりのぬいぐるみ

ですが、「遺品」はモノだけではありません。

毎日通った散歩道や、よく遊びに行った場所など、ペットとの思い出は無限です。

まとめ

人と犬が海岸を楽しむ穏やかな時間、ペットロス悲しみの癒し

ペット供養とお別れの儀式を大切にする理由について、お話させていただきました。

家族の一員である、大好きだったペットを失うことは、耐えがたい悲しみであることは間違いありません。

しかし悲しみの中、お別れの儀式と供養をしっかりすることで、心の一部で「安心」の感情が生まれてくることも確かな事実です。

「安心」を得るために、しっかりと最後のお別れに向き合い、納得のいく供養の仕方を選びましょう。