ペットを失ったあとに~次の子を迎えるタイミングと心構え

ペットとのつながりの美しさを表現したサンセットのシルエット画像

愛するペットを失ったあと、悲しみを乗り越える方法に「次の子を迎える」という方法があります。

新たな子は飼い主に癒しと生きる希望を与え、再びの日常を取り戻してくれる素晴らしい存在になるからです。

本記事では、次の子を迎えるにあたっての適切なタイミングや心構えについて、お話させていただきます。

ペットを失うということ

ペットロスを乗り越え、新たな始まりを象徴する神秘的な虹の景色

家族としてのペットを失うと、人は深い喪失感に襲われます。

「いつもいるはずの場所に、もうあの子はいない」

ペットを深く愛すれば愛するほど、同じくらいの深い悲しみがペットを失った人に平等に訪れます。

人によってはペットロスという心身の不調と闘うことにもなりかねません。

ペットを失った悲しみを、早めに乗り越える方法を探し出す必要があります。

新しいペットを迎え入れる心構え

ペットロスの痛みを和らげる愛くるしい子猫の顔

新しいペットを迎え入れるには、しっかりとした心構えが必要です。

感情に流されるまま次の子を迎え入れることは、時として飼ったことを後悔することになりかねません。

ペットロスを乗り越える方法の中に「新しく次の子を迎える」という方法があります。

しかし相手は「命あるもの」です。

感情に流されすぎず、以下を参考に新たな命を迎え入れる心構えをしておきましょう。

  • 家族でよく話し合う
  • 命はいつか尽きることを改めて理解する

家族でよく話合う

新たな命を迎える際には、家族でよく話し合いましょう。

新たなペットを迎えたいと思うことはごく自然なことです。

ただし家族がいる方は、必ず全員の意見が一致しているかを確かめましょう。

1人でもまだ新しい子をお迎えすることに反対な場合は、全員の気持ちが前向きになるまで待ちましょう。

命はまた必ず尽きることを改めて理解する

ペットロスを受け入れ、前に進む希望の象徴としての日の出

人間も含めて、命あるものは必ず尽きることを理解しましょう。

ペットを失い、悲しみの真っ只中にある方は、そのことを痛いほど感じていると思います。

しかし、次の子を迎えたい気持ちが強いと、一瞬でも意識が薄くなってしまいがちです。

次の子にも「その時」がくることを十分覚悟の上でお迎えしましょう。

次の子を迎えるメリット

幸せそうに子犬を抱く男性、ペットロスからの回復支援

次の子を迎えることは、前向きな気持ちの表れとも言えます。

良いタイミングと正しい覚悟を持ってお迎えすれば、ペットとの楽しい毎日が戻ってきます。

以下では次の子をお迎えすることで得られる良いことを、メリットとしてご紹介します。

ペットロスを乗り越えられる

ペットロスを乗り越える方法の一つが「次の子を迎える」です。

ペットロスとは、愛するペットを失ったとき、悲しみとともに不眠や食欲不振など心身の体調不良に襲われることを言います。

新しくメンバーになった「家族」は、前の子同様に、癒しや笑いを与えてくれます

さらに、前の子に対しての深い悲しみを和らげ、心身の不調を取り除いてくれるでしょう。

新たな希望が湧く

ペットを失うと「生きる希望がなくなる」という、抑うつ状態のような感情が生まれることがあります。

しかし次の子を迎えることで、毎日の生活に再び喜びと癒しが芽生えます。

ペットはどのような子でも無償の愛を与えてくれるので、それに応えていくうちに、新たな希望が湧いてくるでしょう。

次の子を迎え入れるデメリット

二匹の猫が窓辺で寄り添う、ペットロスを感じる人への癒しの一幕

次の子を迎えるにあたって、心構えやタイミングを間違えると、必ずしも良いことばかりがあるわけではありません。

以下では、次の子を迎え入れたことで感じる負の気持ちの揺れ動きを、デメリットとしてご紹介します。

前の子に対しての罪悪感

「新しいペットをお迎えしたのはいいけれど、前の子に悪い気がする」

もしかしたら、前の子に対してまだ気持ちの整理がつかないまま、新しい子をお迎えしたのかもしれません。

しかし、今目の前にいる子は、可愛かった前の子が結んでくれた縁でそこにいるのです。

悪いと思う必要はないのです。

次の子を愛せない

ことあるごとに前の子の良いところばかりが思い出され、次の子と比べてしまい、愛することができない場合があります。

悲しみのあまり衝動的に飼ったことで、前の子と次の子を混同しているのかもしれません。

前の子と次の子は全く別の子です。

自分がまったく別の子を迎えたことを理解し、改めて沢山の愛情を注いであげましょう。

次の子を迎えるタイミング

笑顔でプードルを抱く男性、ペットとの絆がペットロスを乗り越える助けに

次の子を迎えるタイミングは人によって違います

良い「タイミング」とは以下のようなことが重なったときです。

  • 前の子への気持ちに整理がついたとき
  • 次の子にご縁を感じたとき

ペットを失ったどうしようもない悲しみが段々と整理され、自分の中で前の子への感情が消化されていくのを感じる時があります。

また、無意識に次の子を探している時に「この子だ」と感じる瞬間があります。

どのくらい経ったらという時間は関係なく、その時は訪れるでしょう。

次の子を迎えた人の体験談

ペットロスを経験し、新しい子をお迎えした方の体験談をご紹介します。

体験談1

新しいペットを飼い始めることもペットロスの悲しみを癒す一つの方法。(中略)ペットが亡くなって次のペットを飼うのは「すぐ」がよいのか「すぐ」でなくてもよいのか。その物差し(スケール)はもう個々によって違うもの。

私は4頭の猫を順番に見送って今は1頭の犬を飼っている。その時間は関係ないし空の上にいる猫を裏切っているとは思わない。

Yahoo!知恵袋

体験談2

何度か経験しています。 きっかけは、悲しみの中でなんとなく探し始めたら、ピンと来る子と出会ったからでした。 人によっては薄情だと思うかもしれないぐらい早く迎えましたが、どんな子でも後悔しない、一生幸せにする自信があるので即決しました。 毎度似ていない子をお迎えしていますが、私の場合それは、自分の為でもあり、迎える子の為でもあります(中略)

ぺットロスの経験がある方なら、絶対次の子も幸せにできると思うので、似てる子でも、似てない子でも、ピンと来たらお迎えしていいと思います。

Yahoo!知恵袋

次の子を迎える方法

笑顔を見せる子犬と穏やかに眺める子犬、ペットロスサポートの温かさを表現

新しい命を迎えるには、いくつかの方法があります。

ご縁のある子を探すためにも、選択肢の幅を広げることもひとつの方法です。

出会いは意外なところにもあるものです。

ペットショップ

ペットショップには可愛い子犬や子猫が沢山います。

街のあちこちにあるので、次の子を探している時には特に目につきやすいでしょう。

ショップ店員さんとあれこれお話したり、実際抱っこさせてくれるので、お迎えする実感も湧きやすいかもしれません。

ブリーダー

ブリーダーさんは多種類のペットを幅広く扱うペットショップよりも、専門的知識を持ち、自宅のような場所で一匹一匹を育てています。

子犬や子猫が常にいるわけではないので、タイミングが必要な場合があります。

希望する犬種・猫種が決まっている方には一度訪問して、じっくりお話を聞いてみることをおすすめします。

里親

保護犬・保護猫など殺処分ギリギリだった子や、行き場がなくなった、主に成犬のペットたちの里親を探す団体があります。

譲渡会開催やカフェを運営し、里親さんとのマッチングを行っています。

一度不幸な目にあった子たちなので、譲渡の条件が厳しい団体さんが多いですが、もし運命の子がいたらお迎えするにふさわしい場所だと思います。

まとめ

ペットとの思い出を大切に想う人々の後ろ姿のシルエット

愛するペットを失ったあと、次の子を迎えるタイミングと心構えを中心にお話させていただきました。

次の子をお迎えするか、もう一生飼わないか、に答えはありません。

しかし、自分にとって何が幸せなのかを改めて考えた末に、次の子を迎える決心ができたなら、その考えが少しだけワガママであっても良いと思います。

それにより、新たな小さな命も喜んで幸せになってくれたなら、なおさらでしょう。

再び日常を取り戻す権利は誰にでもあるからです。