【体験談】お迎えしたらまたお別れが来てしまうことへの不安がありました。

新しい子を迎えた体験談寄稿者のコザクラインコ。名前ワッペン付きのケージの中からこちらを見ている様子。
手作りのお名前ワッペンとキューちゃん

■ 前の子
種類:コザクラインコ(ピーちゃん)
飼育期間:10年

■ 新しい子
種類:コザクラインコ(キューちゃん)
前の子を亡くしてから迎えるまでの期間:半年
飼育期間:5年目

新しい子を迎える決断をしたきっかけは何でしたか?

母の誕生日に「誕生日プレゼントは何がいい?」と聞いたところ、言いづらそうに「もう一度インコが飼いたい…」と言われたのがきっかけでした。

先代が私にとって初めてのペットで、小学生から高校生までの間をずっと大切に過ごしてきた家族の一員のような存在だったのですが、老衰で亡くなってしまった時に気がついたのも私でした。

家に1人の状況で初めてのペットの死に耐えきれず、泣き腫らしながら家族が帰ってくるのを待ち、こんなに悲しいならペットはもう飼いたくないと訴えたのを覚えています。

それから半年でまた迎えたいと言った母にはいろいろ思うところもあったと思うのですが、結果的にお迎えしてよかったなと思っています。

前の子への罪悪感や申し訳なさを感じたことはありますか? それをどのように乗り越えましたか?

新しい子を迎えた体験談寄稿者の故愛鳥。飼い主の手の中で寝ている。
穏やかな性格だった先代

罪悪感はあまり感じませんでしたが、お迎えしたらまたお別れが来てしまうことへの不安がありました。

コザクラインコは寿命が10〜12年ほどと短いとは言えないお付き合いになるので、一緒に過ごす生活よりも感じたばかりの死の恐怖に不安を感じざるを得ませんでした。

ですが、お迎えしてからは久しぶりの賑やかさが嬉しく、ピーちゃんは訳あって途中で譲り受けた子だったのもあり、幼鳥から成鳥への目まぐるしい変化についていくのに精一杯でお別れの不安はすぐなくなってしまいました。

新しい子を愛することについて不安はありましたか?その不安はどのように変化しましたか?

期間があまり空いていなかったこともあり、迎えると決まってからは楽しみの方が優っていた気がします。

初めての幼鳥の世話や、老年の頃の穏やかな先代と違い元気溢れる暴れん坊のキューちゃんに戸惑うことも多かったですが、少し落ち着いてからは違うところがたくさんあってどちらも可愛いな、と感じるようになりました。

今ではたまに携帯で先代の写真や動画を見せてあげて、前お家にいた子はこんな子だったんだよと話して見せたりしています。

新しい子を迎えて、あなたや家族にどのような変化がありましたか?

先代とお別れしてから、家族が慰めようと連れて行ってくれた野鳥園でどうしても涙が出てしまい家族を困らせたり、ペットショップの鳥コーナーには悲しくて近づけなかったりということが続いていました。

もともと動物は大好きな家族なので、思い切ってきっかけを作ってくれた母には感謝しています。

家にいる時間が長くお世話担当だった母は「やっぱりピィピィ鳴き声の聞こえる賑やかな生活がいいね!」とまた率先してお世話をしています。

キューちゃんは別の階で暮らしている祖母のことが大好きで、毎日祖父母のところに連れて行ってあげるというルーティンもできました。

祖父母も孫が増えたように溺愛しており、私たちのことは噛んだり逃げたりする暴れん坊のキューちゃんが祖母にはいい子に撫でられるのでみんなで嫉妬したり、家族の笑いやコミュニケーションがキューちゃんを中心に増えたように思います。

これから新しい子を迎えようか迷っている読者に向けて、メッセージをお願いします。

新しい子を迎えた体験談寄稿者のコザクラインコ。くちばしの色が変わる前後の画像。
くちばしの色が変わるキューちゃん

新しい子をお迎えするのは今後の数年の予定、楽しみ、お世話、そしてお別れの可能性も、一気に決まる大切な決断だと思います。

キューちゃんをお迎えしてから初めて実感する個体差で、先代の性格だったり顔の特徴、可愛いところ、改めて発見することがたくさんありました。

新しい子をお迎えしようかなと少しでも思っていらっしゃるなら、きっと先代たちも、懐かしいお世話道具たちも、悲しい気持ちでいるよりも笑顔でいてくれた方がいいと思ってくれると思います。

ペットとの暮らしはやはり楽しいです。どなたか迷っている方の後押しになれますように。

関連記事

新しい子を迎えた方の体験談一覧はこちら