映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』が世界中で愛される理由

ペットロスにおすすめの映画「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」のアイキャッチ

※ネタバレが含まれます。ご注意ください。

この映画は実話を元にしています。

野良猫だったボブが起こした幸せの奇跡には驚きの連続でした。

猫にも性格があり、主張する子、甘える子、完全に独立している子、とさまざまいますよね。

映画をみてひとつ確信したことがあります。

「ボブはジェームズを助けに来た」

これだけはゆるぎない真実でしょう。

ボブが起こした奇跡

『ボブという名の猫』の原題は『A Street Cat Named Bob』です。

 映画は実話を小説にした『ボブという名のストリート・キャット』を元にしています。

ペットロスにおすすめの映画「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」の原作「ボブという名のストリート・キャット」の表紙

私は映画の中のボブを本人(本猫)が演じていると聞き、さらに驚きました。

人生のどん底を味わっているストリートミュージシャンで薬物中毒者更生中のジェームズ

のもとに、野良猫ボブが押しかけてきてから、ジェームズの人生は一変します。

どんなに追い返そうとしても彼のもとに戻り、側に寄り添うボブをみていると、この子はジェームズを助けることが自分の義務と思っているのでは、と思ってしまいます。

ボブといることで金銭面の解決、友人を得、父親との確執の雪解け、なにより精神的に助けられたジェームズは、ボブを誰よりも大切にし愛しました。

ボブがなぜジェームズを「選んだ」のかは謎ですが、ボブもまたジェームズが自分を愛し、大切にしてくれることを本能で知ったのではないでしょうか。

苦しみ悩むジェームズを見守るボブの目は、いつもジェームズを励ましているかのようでした。

我が家の猫も常に私たち家族を意識し、見守ってくれていたと私は信じています。

私が体調を壊し、苦しんでいる時でした。

ふとベッドからドア方面をみると、ドアの隙間から我が子が見えました。

近寄ることもなく、でもその目はまっすぐ私を見ていました。

ジェームスを見守るボブのように。

私がどれほど心強く思ったか、忘れません。

ペットロスにおすすめの映画「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」の1シーン。路上で演奏するジェームスの前で見守るボブ。

ボブが与えてくれたセカンドチャンス

ジェームズは今、ノンフィクション作家でホームレス慈善家として活動をしているようです。

自分が辿った道を振り返りながら反省し、過ちを繰り返さないのは、ひとえにボブという存在がいたからだと思います。

ボブは2度目の人生をジェームズに与えてくれました。

過ちを犯し続けたジェームズが救われたのは間違いなくボブの存在です。

ペットは人の人生をも左右する、奇跡の存在としか言いようがありません。

この映画は、人は信じる者が側にいればいくらでも変われるということを教えてくれます。

世界中の人が虜になったボブの演技力、愛らしさとともに、ぜひ一度ご視聴することをおすすめします。

※『ボブという名の猫』』はAmazonプライムなどで視聴できます。

あらすじ

プロのミュージシャンへの夢が破れ、薬物依存で家族にも見放され、ホームレスとなった青年ジェームズ。

どん底の生活の中、路上ミュージシャンをしながら薬物を断ち切るために日々努力をするが、ジャンキー仲間の誘惑に負ける日々が続く。

カウンセラーの助けで部屋を手にしたジェームスの元に、ある日怪我して迷い込んで来たキジトラの野良猫。

孤独で動物好きだったジェームスは、ボブと名付けた猫を飼うことにした。

それからは常に行動を共にすることに。

そんなふたりの動向が、世間の注目を集め出して…

作品詳細

劇場公開日:2017年8月

原題:A Street Cat Named Bob

スタッフ・キャスト

監督:ロジャー・スポティスウッド

制作:アダム・ロルストン

ジェームズ・ボーエン:ルーク・トレッダウェイ

ベティ:ルタ・ゲドミンタス

ボブ:ボブ