※ネタバレを含みます ご注意ください。
私自身がペットロスになった時も「あの子にはかわいそうなことをしちゃったな」「もしかして幸せじゃなかったかも」という後悔の気持ちでふさぎこんでいた時期がありました。
そんな私を含めた多くのペットロスの方々の行き場がない質問に、「僕のワンダフル・ライフ」の中で、主人公の犬、ベイリーは答えをくれたような気がします。
犬の生きる目的とは
「僕のワンダフル・ライフ」の原題は、A Dog’s Purpose(犬の目的)です。
本作はブルース・キャメロンが書いた大ヒット小説「野良犬トビーの愛すべき転生」を元にしています。
ブルース・キャメロンがこの本を書いたきっかけは、彼のガールフレンドがペットロスだったからだそうです。
ベイリーがソウルメイトであるイーサンと死別してからも転生を繰り返したのは「大好きなイーサンに再び会うこと」「彼を幸せにする」という具体的な目的のためでした。
そんなベイリーのまっすぐな気持ちから、改めて気付いたことがあります。
愛したペットと人は、必ずお互いを求めあうのではないか?と。
それが私たち人間と犬がともに持つ「生きる目的」になるのではないかと。
飼い主である私たちは、失ったペットに対して「死んだ後の幸せ」や「生まれ変わって戻ってきてほしい」と願います。
ペットロスを乗り越え、新しい子を迎えた人からは「この子は運命の子なんだよ」という言葉をよく耳にしませんか?
運命の子ということは何かしら縁がある、もしかしたら大好きな子の生まれ変わりだと感じているってことですよね。
ペットも同じことを思ってくれているのではないでしょうか。
ベイリーの「言葉」の持つ意味
ベイリーは何度も転生して、イーサンと再会したあと、犬の目的について最後にこんな言葉で私たちに語りかけます。
僕の生きる目的「もちろん楽しむこと」「可能な限り困っている人を助けること」「好きな人をぺろぺろすること」
そして
「過去をいつまでも悲しまず」「未来を憂いもしない」「ただ今を生きる」
と締めくくっています。
この言葉通り、ベイリーはどの飼い主にも迷うことなく前向きに寄り添い、犬生を全うしていました。
イーサンとの再会を心待ちにしつつも、「今を生きている」どんな姿のベイリーの姿も愛しくて、私の心をつかんで離しませんでした。
私たちもベイリーのように「過去をいつまでも悲しまず」「今を生きて」みることが大切なのではないでしょうか。
「僕のワンダフル・ライフ」は単なるお涙頂戴の犬物語ではなく、犬も人間も自然で等身大の魅力満載の映画です。
今はペットはちょっと、と思っている方でも、場面展開が比較的淡々としているため、良い意味で深く感情移入せずに観られます。
とはいえ、転生を繰り返す場面は何度見ても泣けますので、泣いてスッキリしたい方にも向いているかもしれません。
特に一番感動の泣き所はやはりソウルメイトのイーサンが!!!のところですが、それは観てのお楽しみです。
「僕のワンダフル・ライフ」は世の中のペットロス、ペット好きな人たちに、心からおすすめの映画です!
※「僕のワンダフル・ライフ」はAmazonPrime、Netflixなどでご視聴可能です。
ご覧になったら、感想や気づきなど、コメント欄にお寄せいただけると嬉しいです!
あらすじ
ゴールデン・レトリバーの子犬・ベイリーは8歳の少年・イーサンに死にかけたところを救われ、その後イーサンに飼われることになる。
楽しい日も悲しい日もずっと一緒に過ごし成長してきたが、やがてイーサンに看取られ息を引き取る。
しかしベイリーはイーサンに会いたい一心で、雌の警察犬やコーギーなど、何度も別の犬に転生する。
ベイリーは再びイーサンに会うことができるのか。
引用:FILMAGA
作品詳細
原題:A Dog’s Purpose
配給:東宝東和
劇場公開日:2017年9月29日
スタッフ・キャスト
監督:ラッセ・ハルストレム
制作:ギャビン・ポローン
制作総指揮:アラン・C/ブロンクィスト/マーク・スーリアン/ローラ・ファイファー
ベイリー(声):ジョシュ・ギャッド
大人のイーサン:デニス・クエイド
大人のハンナ:ペギーリプトン
8歳のイーサン:ブライス・ガイザー
10代のイーサン:K・J・アバ
10代のハンナ:ブリット・ロバートソン
一番辛いときに見て号泣。でも救われました。あの子もこんな風に思ってくれてたらいいな。
コメントありがとうございます。
映画見られたのですね。
あなたの愛犬も、きっと同じように思ってくれていたと思います。
楽しかった思い出を大切に、少しずつ前を向いていけるといいですね。