ペットは家族。『僕のワンダフル・ジャーニー』が伝えたいこと。

ペットロスにおすすめの映画「僕のワンダフル・ジャーニー」の1シーン。CJがベイリーを抱いている。

※ネタバレが含まれます ご注意ください。

本作は2017年の映画『僕のワンダフル・ライフ』の続編です。

原作『A Dog’s Journey』(新潮社)は前作『A Dog’s Purpose』(新潮社)の続編であり、恋人がペットロスになった、ブルース・キャメロンが描いた作品です。

ペットロスにおすすめの映画「僕のワンダフル・ジャーニー」の原作「A Dog's Journey」の表紙。

人間の出会い同様、家族となるペットとの出会いも奇跡です。

星の数ほどの出会いの可能性から、起こる奇跡。

虹の橋を渡ったペットや、今目の前にいる子たちは、出会うべくして出会ったと思いませんか。

私はそんな運命の出会いを信じます。

ベイリーの次なる生きる目的

ペットロスにおすすめの映画「僕のワンダフル・ジャーニー」のワンシーン。ベイリーを膝にのせたCJがトレントと話している。

ベイリーの転生を信じるイーサンは涙しながら、次は孫同然の「CJを守って欲しい」と病気で死にゆくベイリーに頼みます。

転生したベイリーが奮闘するも、人間の言語を理解できず、ズレた解釈をしてトラブルを巻き起こす姿につい笑ってしまう場面が多々ありました。

でもそれはCJを守るために常に相手(人間)の気持ちを必死に考えていたからこそです。

ベイリーの頭の中には「自分のために」は見当たりません。

切ないですが、人を一心に思うことがベイリーの望みでもあったのかもしれません。

ベイリーの気持ちを本当に理解しようとした人間は、イーサン以外いなかった気がしています。

実は私は年々、愛犬の気持ちを感じる瞬間が多くなったと感じ、その理由を考えました。

以前の私はトレーニングやしつけに重きを置き、愛犬の気持ちは二の次でした。

しかし最近はシニアになり、少々ペースダウンしてきた「息子」がより愛しくなり、この子の気持ちをもっと知りたいと思うようになったのです。

犬が私たちを常にみてくれるように、人も犬の気持ちに一生懸命寄り添えば、コミュニケーションがより円滑になるのかもしれませんね。

一番大切な人

ペットロスにおすすめの映画「僕のワンダフル・ジャーニー」のワンシーン。イーサンとベイリーの再会。

ベイリーはCJに再び出会い、守るために2度転生しました。

ではベイリーはイーサンよりCJが好きになったかというと、違うような気がします。

ベイリーの心の声では何度も「(イーサンとの約束だから)CJを守らなきゃ」という主旨の言葉がでてくるからです。

ベイリーの心にある大切な人はただ一人、あの日出会って助けてくれた少年イーサン1人だけです。

ベイリーはイーサンの願いを果たす、ただそれだけのために転生したのだと言えるでしょう。

転生を経てCJを無事守り切り、20年余りの歳月を経たあと、ベイリーは再びイーサンと再会します。

そしてもう一度、今度は永遠に離れない場所で、唯一無二の「家族」である二人は再会することになります。

ワンダフルシリーズの醍醐味は主役を犬としながらも、そこに関わる全ての人を丁寧に描写し、暖かい目を向けていることだと思います。

もちろん、ワンダフルジャーニーでも視点は同じでした。

皆さんはCJの生い立ちや、人生にも興味をそそられることになるでしょう。

今再び、ベイリーとイーサン、そしてCJに会いに行きませんか。

ペットロスを乗り越えるための新しい発見があるはずです。

※僕のワンダフルジャーニーはAmazonプライムなどでご視聴頂けます。

あらすじ

たくさんの生まれ変わりを経て、ようやく転生の目的である大好きだった元飼い主イーサンと再会を果たした犬のベイリー。

そして、イーサンが初恋の人ハンナと暮らす田舎の農場に、ハンナの亡くなった息子の妻グロリアとその幼い娘CJが新たな家族として加わる。

しかし、ほどなくしてグロリアらは家を出て行ってしまう。

病に倒れ死の淵にいるベイリーに、彼の転生能力を知るイーサンは、次はCJを守ることを託した。

作品詳細

原題:A Dog’s Journey

配給:東宝東和

劇場公開日:2019年9月

スタッフ・キャスト

監督:ゲイル・マンキューソ

制作:ギャビン・ポローン

イーサン:デニス・クエイド

CJ(大人):キャスリン・プレスコット

CJ(子供):アビー・ライダー・フォートソン

ハンナ:マージ・ヘルゲンバーガー

トレント:ヘンリー・ラウ

グロリア:ベティ・ギルピン

ベイリー/モリ-/ビッグ・ドッグ/マックス:ジョシュ・ギャッド

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