【ペットロス体験談】腎臓病末期の看取り。愛猫との別れを経験しても後悔が少なかった理由とは。

ペットロス体験談寄稿者ぬいぐるみさんの故愛猫写真

飼い主:ぬいぐるみさん(20代・女性)
ペット:猫♀
飼育期間:16年
ペットロス期間:6ヶ月

ペットとの出会いと、一緒に過ごしたかけがえのない時間について教えてください。

母の職場で里親募集をしていて、生後数ヶ月で我が家に迎えました。

手のひらぐらい小さい動物が動き回っていて、小さい命がある!とこれから一緒に過ごすのが楽しみだった記憶があります。お世話を頑張ろうとも思いました。

子猫の時は家出するくらいやんちゃでしたが、成長するにつれ大人しくなり、とても物分りの良い子でした。

寒い季節や春の陽気があるときに布団の隣で一緒に寝る時間が何より幸せでした。

撫でるとゴロゴロ鳴くので、その音を聞きながら寝るのは、何とも言えない安心感をもらっていました。

帰宅するとおかえりと言わんばかりに玄関で待っていてくれたり、作業をしていると構ってほしそうに鳴く姿がとても愛おしい時間でした。

ペットを亡くしたとき、どのような感情が湧き上がりましたか?

ペットロス体験談寄稿者はるさんの愛猫。苦手なぬいぐるみの後ろからこちらを見ている様子。
ぬいぐるみは苦手

腎臓病末期だったので時間は長くないと覚悟を決めていました。

息を引き取ったときは、寝ているだけの姿なのにもう目を開かないのかという気持ちと同時に、最後まで責任をもって看取ることができた安心感もあり、不思議な気持ちでした。

もちろん、もっと苦しませずに過ごさせたり早く病気を見つけてあげていればという後悔もありました。

それでも頑張って生きようとした姿は、今でも忘れられず力をもらっています。

悲しみと向き合い、乗り越える過程で特に役立ったことは何ですか?

とても寂しいし喪失感はあれど、あえていろんなことを思い出して否定しないようにしました。

時間は経過してもあの子がいた場所、季節、時間をどこか探してしまったり、冬に衣替えで出した服や布団に毛があったりして落ち込むことはありました。

ただ、その分あの子と過ごした時間があったこと、隣にいたことをたくさん思い出しました。

否定をしても忘れることは絶対にないので、家族とあえて思い出話をすることで傷を癒していた気がします。

ペットロスの経験を通じて、あなた自身について何を学びましたか?

ペットロス体験談寄稿者はるさんの愛猫。小さいクッションの上で丸くなって寝ている様子。
まんまる背中

時間は有限で、その中で何をできるかを考える大切さを学びました。

あの子が亡くなる前にゆっくり過ごす時間があり、こんなに過ごせる時間はもうないかもしれないと、目一杯大切にしました。

突然死ではなく病気になったのも、きっと私たち家族に心の準備をさせてくれたのではないかと度々思い返します。

その時間があったお陰で、後悔が少なかった気がしています。

ペットを亡くして悩んでいる読者に向けて、伝えたいメッセージはありますか?

今はとても寂しく心にポッカリと穴が空いた生活をされていると思います。

でもそれはペットと過ごした時間が長く、暖かく幸せな時間が長かったという証拠でもあります。

亡くなったことより出会えたことに感謝する、寂しい気持ちも会いたいという気持ちも否定しないでください。

見えなくてもその子はあなたの隣にいるかもしれないから、一緒にいた時のように愛情をいつまでも持ち、大切な存在だよという気持ちを伝え続けてあげてください。

関連記事

他の方のペットロス体験談はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です