【ペットロス体験談】焦って前を向く必要はありません。自分のペースで、いつか笑顔で思い出を語れますように。

ペットロス体験談寄稿者はるさんの故ハムスター写真

飼い主:はるさん(20代・女性)
ペット:ハムスター(クロクマ♀)
飼育期間:1年半
ペットロス期間:1年

ペットとの出会いと、一緒に過ごしたかけがえのない時間について教えてください。

2021年の10月、当時お付き合いしていた人と車で2時間かけて行ったペットショップにいたのがクロクマハムスターの「つゆ」でした。

カラーで選んだので家に帰ってからちゃんと見たつゆの顔はとっても可愛くて。すぐにメロメロになりました。

とても人懐っこくて天真爛漫なつゆちゃん。生後半年ごろにお母さんになり、5匹の子供に恵まれました。子供たちも可愛くて可愛くて。

私が近寄れば大急ぎでかけよってきてくれ、寂しければよく「チュウ!」と鳴いていました。 ハムスターでこんなに自己主張をする子ははじめてでした。いたずらっ子でよく脱走をしてカーテンをズタズタに引き裂いたこともありました。

全てが愛しくてたまらなかったのですが、2023年の3月、1週間の闘病生活の末、直腸脱でこの世を去ってしまいました。1歳半でした。

ペットを亡くしたとき、どのような感情が湧き上がりましたか?

ペットロス体験談寄稿者はるさんの当時飼っていたハムスター。じっとこちらを見つめている様子。
じっと見つめてくるつゆ

まず第一に、私は「つゆが楽になれてよかった。」 そう思いました。

脱腸してから1週間頑張ってくれましたから。直腸脱に一度でもなると手術をしても再発のリスクが高く、生存率の低い病気です。想像を絶するほど辛い病気であるため安楽死を勧められました。

しかし、こんなに辛い状況でも必死にご飯を食べて生きようとしているつゆちゃんを見てそう決断する気にはなれませんでした。本人は生きたがっているのだから。

私は今でも安楽死を決断しなかったことに後悔はありません。

ただ…もう少し私が健康管理に気を遣っていればつゆがこんなに辛い思いをしなくてすんだのかな。そんなことを今でも考えてしまうことがあります。

悲しみと向き合い、乗り越える過程で特に役立ったことは何ですか?

時間がいちばんの特効薬だと思います。どれだけ尽くしたって後悔してしまいます。

思う存分、気が済むまで泣いて、考えて後悔する。

どうしても辛くて仕方がない時は、気を紛らわせるために誰かとお話ししたり、気分転換にお外に出てみてください。何かを考える時間もないくらい充実させてください。

時間が経って後悔が消えることも悲しみが消えることもありませんが、夢に出てきてくれたり、思い出に浸れたり、そういうのも悪くないもんです。

ペットロスの経験を通じて、あなた自身について何を学びましたか?

ペットロス体験談寄稿者はるさんの当時飼っていたハムスター。床材を咥えて見せに来る様子。
床材を見せにくるつゆ

人間ってどれだけ最善を尽くしても後悔をすると言うことです。

自分の過去の選択が本当に正しかったのか、常に考えてしまう生き物だと思います。

私もそうです。 後悔しないようになんて無理な生き物なので 自分なりに全力で愛してあげます。 これからも、これまでも。

そして動物の種類問わず、寿命問わず、一緒に過ごした年数問わず、自分が愛した分だけペットロスは重くなります。

ペットロスから解放される術なんてないです。 愛していたら、一生ペットロスに囚われます。 それが彼ら”動物”と過ごす幸せの時間の代償だとおもいました。

ペットを亡くして悩んでいる読者に向けて、伝えたいメッセージはありますか?

ペットロスっていうのは、彼ら”動物”を愛してしまった代償です。一生囚われます。

でも、私たちにはたくさんの思い出があります。

姿は見えなくなってしまっても、たまに夢で会えます。会いにきてくれます。

時間が経てば悲しいばかりではなく「あの時は楽しかったなぁ。」と、楽しい思い出も振り返るようになれます。 だから焦って前を向く必要もないです。

自分のペースで。ちょっとずつ前を向いて、いつか笑顔であの子との思い出を語れますように。

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