飼い主:mayu54さん(50代・女性)
ペット:ちび(雑種犬♂)
飼育期間:15年
ペットロス期間:1年くらい
目次
ペットとの出会いと、一緒に過ごしたかけがえのない時間について教えてください。
ちびは兄の知り合いの家で生まれて譲り受けました。
家族の体調が悪いときなどは、散歩やご飯の催促もせず寄り添ってくれたり、時にはけんかの仲裁をしてくれるような優しい性格でした。
母が高齢になってくると、足腰が悪くなり杖をつくようになった時でも一緒に歩調を合わせゆっくり歩いて母の散歩に付きあってくれるようなこともありました。
家族の仲介役のような存在で、後半は高齢の母の様子を見るようにいつも傍にいてくれて心強い存在でした。
ペットを亡くしたとき、どのような感情が湧き上がりましたか?
14歳の半ば頃に悪性リンパ腫が見つかり、3か月後に亡くなりました。
抗がん剤治療はとても辛かったようで、その決断をしてしまった後悔と解放されてよかったね・・よく頑張ったね、えらかったね・・という思いの両方がありました
生活のリズムがちびを中心に回っていたことを痛感し、しばらくは何もできず悲しみの感情と前向きに考えなければ・・忘れなければ・・との感情が交互に現れて、結局何も手につかずに日々が過ぎていたように思います。
悲しみと向き合い、乗り越える過程で特に役立ったことは何ですか?
仕事中はさすがに考えるモードが違っているので、悲しみにくれずに済みました。
何か集中できることがあると、乗り越えるきっかけになると思います。
ただ、おそらくみなさんペットが人生の一部のような生活になると思うので、別の打ち込めることを持つのはなかなか難しいとは思いますが、他に打ち込めるものを見つけることで、悲しみと距離を置くことができます。
あとは、やはり次の子を迎えることで乗り越えられることができたように思います。
ペットロスの経験を通じて、あなた自身について何を学びましたか?
悲しみの気持ちは我慢せず、泣いたり話したりすることで乗り越えられるということです。
たくさん泣いて、悲しみに限らず楽しかったことも思い出すことで、だんだん前向きな思い出として残るようになりました。
あとは、感謝の気持ち、愛情の気持ち、うれしい気持ち、全てその時に伝えておくことが大事だと思いました。
それでも、いろいろな後悔は起きるのですが、やれるときにやっておくことで、少しでも気持ちが楽になればいいと思います。
現在、ペットを亡くして悩んでいる読者へ、励ましのメッセージをお願いします
今まで、病気であっという間に亡くなってしまった子、闘病してできる限りのことができお別れの時間を過ごせた子両方の経験をしていますが、どちらでも後悔は尽きないものです。
あっという間の子は、何もできなかった後悔、闘病を支えた子でもあーすればよかった、こうすればよかった・・と思い返してしまいますが正解は無いんだと思います。
恐らく、最後までその子のことを考えて出した答えに満足してくれていると思います。
それでも、しばらくはたくさん泣いて後悔していていいと思います。
涙がでなくなるまで、思い出してあげていいと思います。
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