ペットロスのあなたに贈る『ありがとう。また逢えるよね。』

ペットロスにおすすめの書籍「ありがとう。また逢えるよね。」の表紙カバー画像

ペットロスのあなたは、なんとか心を軽くする手だてがないかと、解決策を模索していませんか。

しかし、一度深い悩みを抱えてしまうとそう簡単には乗り越えられないのが現実ですよね。

本著はそんな深いペットロスの闇に迷い込んだ方に著者自身の体験を踏まえてペットロスの方へメッセージを送り、ポジティブに優しく寄り添ってくれます。

この本を読み終えたあとは、著者の説得力ある励ましに、ペットロスで凝り固まった気持ちが軽くなっているはずです。

ペットロスの今だからこそ辛い自分と向き合うために、真心こめて書かれたペットロスのための本からのメッセージを受け取ってみましょう。

全ては猫からはじまった

ペットロスにおすすめの書籍「ありがとう。また逢えるよね。」の著者、横田晴正さんが愛猫を抱いて微笑んでいる様子。
著者 横田晴正さん

著者は10歳だったころ、野良同然で飼っていた愛する猫を失いました。

当時のペット事情や両親のペットに対する無理解の末、10歳の少年にとって、瀕死の愛猫へしてあげられることは限られていました。

「祈ること」

私も似たように、自分の無力さを感じた経験があります。

ある日道端で倒れている生まれたての子猫を見つけました。

一匹、もう一匹と倒れている子猫たちを見捨てるわけにはいかず、親猫を探しましたがいません。

家に連れて帰っても同じく動物に無理解な親に拒絶され、そのまま近所に預け先を探すことが精いっぱい。

当時はSNSなど皆無でしたので、行き場のない子猫たちの行く末を悩み、電話番号で見つけた「動物愛護センター」と書かれたところに子猫たちを連れて行きました。

現地に着くなり気付いたのです。

そこは動物を「保護して守る」場所ではなく、「猫たちにとっては未来が無い」場所だと。

しかしどうすることもできない私はそのまま子猫を預けました。

受付からは、すぐに何かするわけではないということを言われました。

私は自分は「殺人者」であると責め続けました。

守ろうとした命のはずが、真逆のことをしてしまった。

いまもって、深い罪の傷は癒えることなく、もっとできることがあったのではないかと思い出しては苦しむ自分がいます。

もはや知るよしもないのですが、良い人間と出会ってくれていたらと願うばかりです。

私はその後、日常に戻るしかありませんでした。

しかし著者の運命は私とは違いました。

著者は猫を祈りで見送る直前、猫からの「ありがとう」という「声」が確かに聴こえたと言います。

彼のいく道が決まったといっても過言ではありません。

精一杯できることをやりきったからこそ聞こえた、猫からの感謝の声。

その声に導かれるように著者は僧侶となり動物愛護の道をひた走ることになります。

私が悔いるしかできなかったことを、著者は見事に自分の気持ちを体現させました。

ペットロスのあなたに贈るメッセージ

この本の副題は「ペットロス 心の相談室」です。

ペットロスに陥った方々に対する優しい心のこもった言葉の数々に胸を打たれます。

著者は動物愛護の精神から仏門の道を選びますが、本の内容自体は誰もが苦しむペットロスの方に、1人の動物好きな人間として寄り添う姿勢を見せていると感じる一冊です。

筆者が紡ぐ、前向きな癒しのメッセージは、力強さとともに大変心地がよく、すっと心の隙間に入り込んでくるようです。

例えばこのような言葉が並びます。

  • 私たち人間と動物は、姿形の違いや言葉のコミュニケーションがとれなくても、心で繋がれる。
  • 欠点だらけのあなたを、愛するペットは無条件で愛した

私がこの本で感じたことは、私たちは愛するペットを失ったことで、何も奪われてもいないし、縛られてもいないということです。

ペットは確かに目の前から居なくなりましたが、心に住み続けるので問題ありません。

そして、自分で「ペットが亡くなったのだから」と行動をしばりつける必要がないこと。

ペットは愛するあなたを縛ることはないでしょう。

著者曰く「さよなら」のあとには「また逢おうね」と言う言葉が含まれているといいます。

わざわざ言葉に出さなくても、必ず再会できる日がくるのだから。

私はこの言葉がとても好きです。

そしてペットを見送る最後の言葉は、ごめんね、ではなくありがとう

だってこんなに素敵な思い出をくれたペットたちだから。

私も縁あったペットたちに伝えたいです。

こんな欠点だらけの私と、よく一緒にいてくれたね。

ほんとうにありがとう。

ペットロス中の方には特に読んでいただきたい本です。

書店で見かけたらまず手に取ってさわりだけでも読んでみてください。

きっと心が軽くなるはずです。

著者紹介

横田晴正(よこた はるまさ)

1971年生まれ

大学卒業後、社会人を経て27歳で出家

2001年新潟で「ペット霊園ソウルメイト」設立

2013年東京に分室を開室

ペットのお坊さんとして、葬儀などの他にパラカウンセリングも行う

人のお坊さんとしても働く傍ら、ペットロスをテーマに講演・執筆活動を続ける

他著書老いゆくペットと幸せに暮らすための40の心得双葉新書

インスタグラムpetto_priest

Facebook 横田晴正(ペットロスカウンセラー)

X:@sourumeito1211

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